⬜きらめ樹⬜
皮むき間伐の愛称です☆
「木肌きらめく、森きらめく、新しい生命きらめく」
皮むき間伐とは、竹ベラなどを使ってヒノキやスギの皮をむき、立ったまま木を枯らすことで、森に光を入れる間伐方法です。
日本全国の「手入れの行き届いていない人工林」は、1000万haとも1400万haともそれ以上とも言われています。
※日本の山林…所有者もはっきりしていない土地が多く、
人工林の全体像は必ずしも明らかになっていない。
※人工林…国策などにより、天然の森や雑木林を伐採し、
スギ.ヒノキが植林された林。
下草刈り、枝打ち、間伐(間引き)など、ヒトの手による
世話が必要。
様々な理由で林業が経済的に成立させることが難しくなり、
放置される人工林が急増した。
ヒノキやスギの要間伐林では、木が伸び伸びと育つ隙間がなく、地面に光も届かないため、草や低い木がほとんど生えていません。
人工林のスギやヒノキたちは、枝は張れず、根も張れず、しっかり大地に踏ん張ることが出来ません。
※種を存続させようと必死に花粉を大量に放出する。
それが汚れた空気と混ざることで、花粉症の原因になる
と言われている。
スギやヒノキを植えたのも、今の状態にしたのも人間。
土をつかむ力も弱ります。
台風や大雨のたびに倒壊してしまいます。
地面の保水力も弱くなり、山の土壌も流出していきます。
大雨の日に山道を走ると、濁流が流れています。
周囲の人工林から、道に流れ込んで来たものです。
食べる物が育たないと、生き物は、山で暮らすことができません。
そこを流れる川も、魚が住むには困難な場所になります。
山の荒廃は、現実となっています。
豊かな土壌を失うと、森の再生には長い長い年月が必要となることでしょう。
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きらめ樹(皮むき間伐)をすると、暗かった人工林は変化を始めます。
間伐された木は葉を落とし、林床に光が入ります。
今まで眠っていた種が、土色の地面に芽をだし、緑が萌えあがります。
地面は草木に豊かに覆われ、木の実を実らせます。
芽吹いた草木は根を張って、大地の土をつかみ、水を貯めることが出来るようになります。
多くの生き物達の食べ物や住処となっていきます。
広葉樹をはじめとする多様な植物が立体的に栄えると、水や土を保つ力に加え、生き物を養う森になるのです。
森の蘇り。
地球は未来からの借り物。
森を守ることは、水を守ること。
そして、恵みを未来に手渡すこと。
未来に手渡す一歩を、わたしたちから始めることができます。
女性も子どもも、男性にサポートして貰いながら、充分に関わっていけることです。
一緒に「きらめ樹しようよ!!」